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中小企業の問題解決のヒント
問題解決のセオリーだと、原因を追究し、解決策を立案、実行するプロセスで行います。
「なぜ」を5回繰り返して、原因を追及するトヨタ自動車の改善活動は、有名な話です。
しかし、すべての問題に対して有効な手法でしょうか?
中小企業の問題解決にはあてまらないこともあります。
中小企業の場合、業務がシステム化さてておらず、人に依存度が大きいです。
これは、決して悪いことではなく、経営資源の量を考えると最適な選択です。
業務が人に依存していると、発生した問題の原因も人の習慣など、人に依存します。
人に依存した問題を解決する場合、「なぜ、なぜ」で解決できるでしょうか?

「Aさんが遅刻して朝の業務に支障が出る」という問題について、考えてみましょう。
遅刻した原因は、人の問題です。
遅刻の場合、夜更かし、Aさんの体調、季節などさまざまな要因が複雑に絡まっています。
「なぜ、なぜ」では、直接的な原因にたどりつず、解決はできません。
また、原因を追求できても、Aさんの体調などは完全にコントロールできませんし、日当たりの良い部屋に引っ越すなど実行不可能な対策となる場合もあります。

では、どのように解決したら良いのでしょうか?
このような場合、原因を特定するのではなく、「うまくいったときを探す」ことです。
遅刻した原因ではなく、時間どおり会社に出社したところに焦点を当て、解決策を考えます。
解決策は、過去に成功した経験から考えます。したがって、実行性の高いものとなります。
限られた経営資源を効率良く運用するためには、できない理由ではなく、できる理由を考え問題解決を行うことが重要です。

問題解決のヒント
できていないとことではなく、できているところに焦点を当て考える。

(R.K)

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06/30. 20:03 [ 未分類 ] CM0. TB0 . TOP ▲
副都心線と集客
店舗の立地の集客力を考えるに当たり、「ハフモデル」というものがあります。
ハフモデルとは、A小売店、B小売店と2店あった場合、
商圏内の人が、A店(もしくはB店)に集客する確率を算出するためにあります。
集客する確率は、「店の大きさに比例し、時間距離(行くまでにかかる時間)に2乗に反比例するというものです。」
つまり、小売店の大きさが大きいほど、集客力があり、
アクセスする時間が短いほど、集客力が大きいとなります。

これを、先週開通した副都心線で当てはめてみます。
東上線沿線の埼玉県民が、池袋、渋谷のどちらに集客するかについてです。
新宿は、簡略化のため、除いて考えます。

街の規模では、池袋より渋谷のほうが大きいです。
よって、集客力は渋谷のほうがあります。

以前は、和光市から池袋までは13分、
渋谷までは池袋経由で34分の時間が掛かっていました。
しかし、副都心線の開通で、池袋と渋谷へアクセス時間が26分となり、
アクセス時間の差が縮まりました。
これにより、渋谷の集客力は大きくなったと言えます。

ハフモデルで考えると、副都心線の開通により、
恩恵を受けるのは渋谷となります。

しかし、デパートなどでは、特徴を出し、顧客の囲い込みむ工夫をしているので、
これだけで決められません。
今後、池袋、渋谷がどのような街になっていくか楽しみです。


(R.K)



06/22. 18:35 [ 未分類 ] CM0. TB0 . TOP ▲
5S
「5S」とは、生産現場で働いたことのある方は耳にしたことのある言葉でしょう。
整理、整頓、清掃、清潔、躾をローマ字で書いたときに、
頭文字がSで始まるので、「5S」と呼ばれます。
一言で言うと、規律のあるきれいな職場が保たれていることです。

「5S」には、特別な道具はいりません。ホウキ、チリトリ、雑巾があれば十分に実行可能です。
しかし、常に整理、整頓、清掃、清潔の状態を保っておくには、継続力が必要です。
継続力がある現場は、品質、コスト、納期で信頼できます。
理由を具体的な例で説明しましょう。

ある会社が品質不良を出し、クレームが発生しました。
この品質不良に対し、生産現場では、原因を特定し、再発防止策を実施しました。
実施後、時間が経過しても、その対策が徹底されている現場は、その後の品質不良の発生はありません。
一方、時間と共に対策が甘くなる現場は、再度、同じクレームを出す可能性があります。
対策が継続されるかどうかが、クレームの再発に関係します。
これを長年繰り返すと、継続力のある会社の品質はどんどん良くなり、
継続力のない会社は、堂々巡りで品質は良くなりません。
よって、現場の継続力が分かる5Sは、生産現場の力を測るモノサシとなるのです。

近年、生産現場だけでなく、日本電産株式会社、枚岡合金工具株式会社、
楽天株式会社など、スタッフ部門にも導入している企業は広がりつつあります。
これらの企業は、高い業績を上げています。
継続力のある現場が、高い業績を支える一因となっています。

これを機会に5Sを見直してみたらどうでしょうか?

(R.K)


FCP研究会第1回のセミナーのご案内
FCP研究会第1回のセミナー開催が決定しました。

『中小企業のための情報セキュリティのはじめ方』

【内容】
いまや自社内で完結する事業はありません。取引先と情報の交換が行われることで事業が成り立っています。取引先をどのように選定しますか?少なからずとも情報の取り扱いがしっかり出来ている企業と取引したいと思うはずです。また、逆に、御社が選定されるには、何をどこまでやればよいのか不安ではありませんか?「やらされる」「やりすぎ」の対策を排除し、身の丈にあった情報セキュリティ対策のはじめ方について解説をします。

【日時】
2008年 7月5日(土) 15:00~17:00

【場所】
明石町区民館
東京都中央区明石町14番2号

【講師】
新木 啓弘

【参加費】
500円

【参加のお申込み・お問合せ先】
①企業名または団体名
②氏名
③メールアドレスをご記入の上、
fcplabo★gmail.comまでメールをお送り下さい。
(★を@に置き換えて下さい)



経営倫理 日中比較について
少し古い話になりますが、冷凍餃子が日中間の問題になっております。
日本の船場吉兆では顧客のの食べ残しを違う顧客に提供して、結果、経営が破綻しました。
でも、中国ではもっとスケールが違います。(以下文献参照)

 ・04年に広東省で酒を飲んだ14名が死亡。
  その酒は工業用アルコールとホルムアルデヒドでできていた。
 ・04年に上海で石膏と塗料とデンプンを混ぜて作った”豆腐”が製造・販売された。
  しかもこの組織は約1,000ドル/年で警察を買収していた。
 ・06年に長春市の雅特士飼料有限公司が動物用飼料用の米28,000トンを人間の
  食用として販売。なかには17年前の古米も含まれていた。
 ・06年に化学物質クレンブテロールで飼育された牛を食べて300人が食中毒に。
  (クレンブテロールは1990年に使用禁止されている)

と、枚挙に暇がありません。まだまだあります。
ここまで来ると、企業倫理というよりは基本的な人間性の問題かと思いますが、売れれば
いい、利益が上がればそれでいいというビジネスの行き着く先は、程度の差こそあれ、
上記のようになるのではないでしょうか?
”企業は社会の公器”との認識をしっかりと持ち続けたいものです。

文献:中国が偉大になれない50の理由 デイヴィット・マリオット カール・ラクロワ共著

                                             (林 徹也)



06/08. 20:47 [ 未分類 ] CM0. TB0 . TOP ▲
企業経営の問題解決ツールについて
つい2年ほど前、ある外資系大手コンサルタント会社がウン億円というプロジェクトを受注し、その中間報告のプレゼンテーションを行っているのを拝聴しました。
40枚程度に要約されたパワーポイントには、グラフやら表やらがビッシリ。
ただし、その内容は散々なものでした。
表やグラフは上手に描けているものの、その示す内容がストーリーになっておらず、結局何が言いたいのか、こちらがフォローする始末。
戦略には問題点の明確化が必要であること、仮説が必要なことなど、基本的なスキルが全く備わっていない様子でした。

プロが受注するウン億円のプロジェクトでもこの程度ですから、一般の企業が自社内で戦略を立案・実行して行くのはなかなか難しいことでしょう。

私は、(質の高い)プロが頭の中で行っている様々な分析・考え方を、誰でも行えるツールとして開発・提供することを1つの使命と考えております。
このツールにつきましては、11月までに第1段を開発したいと考えてます。
乞うご期待!
                                                    (林  徹也)


06/01. 23:14 [ 未分類 ] CM0. TB0 . TOP ▲