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5S
「5S」とは、生産現場で働いたことのある方は耳にしたことのある言葉でしょう。
整理、整頓、清掃、清潔、躾をローマ字で書いたときに、
頭文字がSで始まるので、「5S」と呼ばれます。
一言で言うと、規律のあるきれいな職場が保たれていることです。

「5S」には、特別な道具はいりません。ホウキ、チリトリ、雑巾があれば十分に実行可能です。
しかし、常に整理、整頓、清掃、清潔の状態を保っておくには、継続力が必要です。
継続力がある現場は、品質、コスト、納期で信頼できます。
理由を具体的な例で説明しましょう。

ある会社が品質不良を出し、クレームが発生しました。
この品質不良に対し、生産現場では、原因を特定し、再発防止策を実施しました。
実施後、時間が経過しても、その対策が徹底されている現場は、その後の品質不良の発生はありません。
一方、時間と共に対策が甘くなる現場は、再度、同じクレームを出す可能性があります。
対策が継続されるかどうかが、クレームの再発に関係します。
これを長年繰り返すと、継続力のある会社の品質はどんどん良くなり、
継続力のない会社は、堂々巡りで品質は良くなりません。
よって、現場の継続力が分かる5Sは、生産現場の力を測るモノサシとなるのです。

近年、生産現場だけでなく、日本電産株式会社、枚岡合金工具株式会社、
楽天株式会社など、スタッフ部門にも導入している企業は広がりつつあります。
これらの企業は、高い業績を上げています。
継続力のある現場が、高い業績を支える一因となっています。

これを機会に5Sを見直してみたらどうでしょうか?

(R.K)


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2008年版「中小企業白書」が公表されました
2008年版「中小企業白書」が公表されました。中小企業庁のホームページより全文が閲覧/ダウンロードできます。
ちなみに昭和38年以降のものはすべて閲覧できます。便利です。

今回の特徴はITという文字が多いことです。
「中小企業によるITの活用」という章があります。私は、2003年から購入していますが、章のタイトルにITが付いているのを初めてみました。

ITの活用を経営課題として重要な位置付けを与えている企業ほど、実際にIT活用の効果を得られている傾向がある。さらに、ITの活用を経営課題として重視している企業ほど、過去5年間の売上傾向が増加傾向にあり、売上高計上利益率が上昇傾向にある。
より多くの中小企業が経営上の課題としてITの活用を十分重視していくことが望まれる。
引用:2008年版中小企業白書

(Y.S)